肥満症外科手術とは
食事療法や運動療法など、内科のサポートによる治療がどうしてもうまくいかない場合の選択肢の一つとして「肥満症外科手術」があります。胃を小さくして食事摂取量を制限することを基本とした治療方法です。
- 肥満症外科手術は、「魔法の治療」ではありません。
- 手術をしても生活習慣が改善しなければ、体重が減らず、リバウンドすることがあります。
- 術前から術後の長期にわたる外来通院を継続しなくてはなりません。
- 術後は栄養面や精神心理面などの不調をきたすこともあります。
- リスクとベネフィットを十分に考えていただく必要があります。
現在日本で行われている手術の方法には、いくつかあります。
一部の手術は、条件を満たした場合に限り保険診療*となります。


なお、美容形成外科で行われている「皮下脂肪吸引・切除」は肥満症外科手術ではありません。
肥満症患者さんにとって、「皮下脂肪吸引・切除」は、健康を害する恐れもありますので注意が必要です。
- 監修
- 千葉県立保健医療大学 学長 龍野 一郎